伊賀有機鈴々レシピ
レタスは包丁で切っていい
こんにちは
いま伊賀地方はレタスやサラダ水菜など
「サラダを食べるほかあるまい!」
と私が叫びたくなるみずみずしいグリーンが旬を迎えています。
産直売り場がお近くにある方はちょっとのぞいてみてはいかがでしょう。
そこにはレタスが勢ぞろい。
あなた様のご来店をいまかいまかと待ちわびている様子が私の目に浮かびます。
グリーンリーフ、サニーレタス、フリルレタスにロメインレタス。
ロメインレタスはコスレタスとも言います。
サラダ菜や、お肉を巻いて食べるサンチュもありますよ。
レタスをおいしく食べるコツは、なんといっても手でちぎることだとご存知の方は多いでしょう。
「金物を嫌う」と耳にされたことがありますよね?
たしかに、刃物で切ると切り口が早く赤茶けてしまいそうなイメージがあります。
しかし、皆さま
レタスは包丁で切ってよいのですよーーー!
なぜ、刃物で切らない方がよいと言われていたかというと
昔の包丁はハガネ(鋼)を使っていたからだと思うんです。
鋼は錆びます。だから包丁は研いで使うものですね。そして、研いだ経験をお持ちの方は覚えていらっしゃるかもしれませんが、美しく研がれた包丁から特有の金属臭がするんですね〜。サビ臭も金属臭も繊細なレタスの風味を損なうからと、こういう理由だったんだと思います。
和食のプロの方やご家庭でも包丁に凝っていらっしゃる方は別として、いま私たちの家庭で使っている包丁のほとんどはステンレス製。
ステンレスの包丁からは、金属臭がレタスに移ることはありません。
そして、手でちぎるのは簡単なようでいて難しい。
レタスの繊細な葉が、くたっと傷ついているのを見て見ぬふりしたことはありませんか。
葉っぱを一口で食べるのに適した大きさが3㎝前後だとして、わずか3㎝前後の大きさに手で優しくちぎるって、わりと難しいことなんです。
強い圧力をかけずにちぎるには、6㎝前後がベストでしょう。でもこれだと大きく食べずらい。
どうしたものか。
ということで、包丁で切るんです。
切るかぎりは、スパッ、スパッと気持ちよくいきたい。
遠慮しながらゆるゆるやってると、断面がいたぶられた後のようになっちゃうかも。ひえっ
では、さっそく包丁で切りましょう。
「千切りレタスと水菜のサラダ・ヴィネグレット」
〈材料〉作りやすい分量
・レタス(どんなレタスでもOK)、水菜 食べたいだけ
☆ヴィネグレット(←フレンチドレッシングのこと)
・オリーブオイル 大さじ3
・ホワイトバルサミコ酢(またはワインビネガー)、または好みの酢 大さじ1
・塩 小さじ1/2
・甜菜糖 または 好みの甘味 小さじ1
・黒胡椒 小さじ1/4
〈作り方〉
1 レタスと水菜は洗って水に浸ける(10分以内)
2 ヴィネグレットの材料をすべてよく混ぜ合わせておく
3 1をザルなどにあげて水気を切り、さらに布やペーパータオルなどでしっかりと水気をふく
4 レタスを5㎜程度の千切りに、水菜を3㎝長さに切る
5 食べる直前に2と4をを混ぜ合わせる
このサラダを、トーストした食パンに辛子マヨネーズをぬって挟んだり(お好みでハム、ベーコンなどプラス)、ぶっかけ素麺のトッピングにしたり(お好みで、すりごま、海苔、おろし生姜などプラス)アレンジも楽しんでくださいね!
葉と茎を分けて食べる
毎年同じことを言うようですが、5月は本当に過ごしやすいですね。
夏かと思う暑い日もあるけれど、早朝はまだ少し肌寒く、夕方になれば涼しい風が吹いてくる。
最近は、朝早く、庭の草取りをするのが日課です。
うちの庭のことを「草庭」と呼んでいます。
雑草を全部刈り取ってしまわずに、美しいと感じるままに、部分的に残しておくんです。
「造形的雑草群」
これは元々母がやっていたやり方を私が真似しているものです。
この時季は、あらゆる雑草が小さく可憐な花を咲かせ続けてくれていて、それらをきれいさっぱり刈り取ってしまうのは趣味でない。
次々と芽吹いていく種々の生命の旺盛さに圧倒されず、立ち枯れていく姿を観察するのも面白い。
草と遊んでいる、そんな優雅な気分が味わえる「草庭」です。
つい熱中してしまうので、この遊びは8時頃までと決めています。
続いては青菜レシピ。
今回は「葉と茎を分けてお料理する」やり方を紹介します。
「春菊」を例にして、「チヂミ」と、「サラダのようなナムル」を作りますね。
春菊は胡麻油ととてもよく合います。
1束(1袋)の春菊で2品できるお得感。
「グルテンフリー☆春菊と納豆のチヂミ」
春菊の茎の部分を使います。
そのまま食べてもいいですし、お好みで辛子醤油やポン酢を添えてください。
納豆のネバネバで生地がまとまり、粉少なめで作れます。
〈材料〉作りやすい分量
・春菊の茎の部分(1袋分)多少、葉が入ってもOK!
・納豆 1パック
・炒りごま(何色でも) 大さじ1
・米粉 大さじ3
・水 小さじ2
・塩 小さじ1/3〜
・韓国唐辛子粉(または一味唐辛子) ひとつまみ〜
・炒りごま(何色でも) 大さじ1
・焼くとき用の胡麻油 適量
〈作り方〉
1 春菊の茎の部分(葉が入っても大丈夫です)を1㎝程度に刻む
2 1と胡麻油以外の材料を全てボウルに入れて混ぜる
3 フライパンに胡麻油を熱し、2をスプーンなどですくって落とし、中火〜弱火で、片面に焼き色が付いたら裏返してヘラなどで軽く押さえつけ、両面を色よく焼く
「春菊のふわふわナムル」
春菊の葉の部分だけを使います。
切干大根を入れてカルシウムアップ。
乾物を戻さず作れるところが好き。
工程3まで作っておき、最後は食べる直前に仕上げます。
〈材料〉作りやすい分量
・春菊の葉の部分(1袋分)
・切干大根(細切りタイプ) 10g
・甜菜糖または好みの砂糖 小さじ1
・炒りごま(何色でも) 大さじ1
・太白胡麻油 大さじ1
・醤油またはポン酢適量
〈作り方〉
1 切干大根を戻さずボウルの底に入れる
2 春菊の葉を千切り、洗って水気を切らずに1の切干大根の上に乗せ、砂糖をふりかけ(揉まない)10分以上置く
3 春菊が汗をかき、切干大根が柔らかくなったら、胡麻油で全体を優しく和え、炒りごまを加える
4 食べる直前に、好みで醤油やポン酢をかけて味を整える
どちらもとてもシンプルなレシピ。
野菜には個体差があります。
その時々で、ご自身がよいと思うように調味料を加減してくださいね。