美味なるヴィーガン菓子

【久保敬子先生主宰 アンソレイエ・ヴィーガンスイーツ指導者養成コース 受講終了しました】

名古屋の ensoleillé洋菓子教室  久保敬子先生が主宰される
ヴィーガンスイーツ指導者養成コースを受講していました。
2020年1月より始まり、6月で全講座終了、指導者認定をいただきました。


Neoベジタリアン®︎代表・東川恵里子(erico)先生
より
「びっくりするよ!すごいよ!いい意味でこれまでの米粉菓子と思えない美味しさ!」
と敬子先生のヴィーガン焼き菓子の衝撃を教えていただき1年半が経ちました。
敬子先生は長年、洋菓子専門の講師としてご活躍されていらっしゃいましたが、ご自身の体調や心境の変化からerico先生のNeoベジタリアンに興味を持たれ、Neoベジタリアン・ディプロマを取得されるに至りました。
そして、ご自身のお教室「アンソレイエ」も、洋菓子レッスンからヴィーガンスイーツレッスンへと内容を一新されたのです。
これが、どんなにすごいことか。

 

ヴィーガン菓子を作る意義、食べる意味は幅広くあります。
当然ながら、人によって動機は違います。
健康のためであったり、趣味であったり、信条によるものであったり、環境への配慮や社会的ムードもあるかもしれません。
それらすべてを含む場合もあります。
そして、ヴィーガンとはいえお菓子はお菓子です。
スイーツは日々の食事とは違う、小腹を満たすおやつとも違う、至福の癒しであり嗜好品といえます。
ヴィーガン菓子を作ったり食べたりする動機がなんであろうと、嗜好品である以上、美味しい方が断然よいと思いませんか?
ですが、実際、美食といえるレベルのヴィーガンスイーツは多くはありません。
健康的な食材や製法へのこだわりなどと美食は共存できるのか、できないのか、それが非常に問題です。
しかし、わたしはラッキーなことにすでに、Neoベジタリアン・erico先生のスペルト小麦粉で作る最高にHOTで美味なヴィーガンケーキに出会い、これまでも、皆さまへお伝えすることができました。
さらに、敬子先生の超ハイレベルでうっとりするヴィーガン焼き菓子に出会ってしまったのです。

 

敬子先生のレッスンを受けて体感したことです。
先ほど、ヴィーガン菓子と美食は共存できるのか、できないのかという疑問を呈しましたが、この考え自体が愚ねんなり。

できる、できないではなく
やらないのでできなかった

ということが、よーくわかりました。

敬子先生はお菓子の天才なのでこんなにハイレベルな米粉サブレが焼けるんだ、こんなにとろける美味しさの植物性クリームが作れるんだと思っていたのですが、敬子先生は、美味しいお菓子ができるまで一切の妥協を許しません。繰り返しレシピを練り上げ続けていらっしゃるのです。来る日も来る日も来る日も。錬金術師のように。

 

erico先生もそうなのですが、敬子先生に習っている間も、レシピはどんどん改良されていくのです。

この前、6gと伝えましたが、今はロットが違うので7gに変更してください。
鈴鹿さん家のオーブンの場合は、温度をさらに10℃上げて後2分追加して焼き、そのまま庫内で5分置いてください。
などと、謎の指示が飛びます。
素直にその通りにするわたし。
するとあら不思議。
わお、上手くできた〜!

 

これの繰り返しでした。
敬子先生のヴィーガンスイーツは、「本当にこれだけ?」というほどのシンプルな材料のレシピが多いのにも驚かされます。
だからこそ、0.1gの差は大きく、焼成の温度とタイミングの妙など、少し勘が狂うとたちまち出来上がりが変わってしまいます。適当にできた、はありません。洋菓子の世界では当たり前のことなのでしょうが、お菓子作りの基礎がなかったわたしには、すべてが驚きの連続でした。
米粉、甜菜糖、ココナッツオイル、豆乳という、わたしにとって大変身近だったはずの食材が、何度も遠くへ行ったり来たり、素材と向き合うことの奥深さをあらためて思い知らされました。

講座がすべて終わり、敬子先生からはレシピ使用の許可をいただくことができました。
しかしながらわたしは、今やっとヴィーガンスイーツ作りのスタート地点に立ったんだなと、正直なところ、そんな思いです。
敬子先生から、美味しいスイーツを作る基礎体力をつくる、その訓練方法を教えていただきました。

敬子先生、スロウスタートでごめんなさい。
この世界、奥が深すぎます。
だからこそ楽しい。

 

 

今後は、はなのうてなから皆さまへ、敬子先生の考案されたレシピをお伝えしたり、ご試食いただいたりできるようになります。
Neoベジタリアンスイーツと併せて、アンソレイエ・ヴィーガンスイーツも随時ご紹介していけるよう、高めていきたいと思っています。


アンソレイエ・久保敬子先生、長い間、丁寧なご指導をありがとうございました。

皆さま、アンソレイエ仕込みのはなのうてなヴィーガン菓子をどうぞお楽しみに!

たまねぎへ捧げるレシピ

なにはなくともたまねぎはある。

そんなある日

【タマネギだけのカレー】

を作ってみた。


まずは、カレーのベースとなるタマネギをあめ色になるまで気長に炒めて。

ルーはポタージュ状に仕上げて。
トッピングには、さっと炒めたタマネギでサクサクの食感を。
マリネの酸味で味変を。
素揚げをバラバラふりかけて。
紫タマネギもカットして。
すべてを混ぜて食べてみた。

おお、たまねぎよ。
この懐の深さよ。
ときどき、あなたなしで生きていこうとするわたし。
そんなわたしを許しておくれ。

「カレーベース」
〈材料〉約6人分
・タマネギ大・中2~3個 約600g
・ローリエ 2枚
・ココナッツオイル 大さじ3
・カレー粉 大さじ2~
・米粉 大さじ3
・塩 小さじ2
・水 800ml

〈作り方〉
1 タマネギを薄切りにする。厚手の鍋に、ココナッツオイルとローリエ、タマネギを入れ、中~弱火でタマネギがあめ色になるまでじっくり炒める
2 1にカレー粉を入れて弱火で少々炒めて火を止め、米粉と塩を加えて混ぜ、水を注ぎ入れる
3 煮立ったら、ローリエを取り出し、ブレンダーでポタージュ状にする


「タマネギと生姜のソテー」
〈材料〉作りやすい分量
・タマネギ大1個 約250g
・土生姜 1片~
・ココナッツオイル 大さじ1〜
・クミンシード 小さじ1
・白醤油 大さじ1
・塩 適量

〈作り方〉
1 タマネギはくし切り、生姜は千切りにする。
2 フライパンにココナッツオイルを入れて弱火で加熱し、オイルが温まったらクミンシードを入れ、生姜も入れる。香りが立ったらタマネギを入れ、サクッと歯ごたえが残る程度に炒め、白醤油で調味する。味を見て必要であれば塩で味を整える。

 

「タマネギの黒胡椒マリネ」
〈材料〉作りやすい分量
・タマネギ大1個 約250g
・塩 小さじ1/4
・砂糖 小さじ1
・米酢(または好みの酢) 大さじ3
・粒黒胡椒 10粒

〈作り方〉
1 タマネギは薄切りにし、塩と砂糖をからめて10分以上おく
2 粒黒胡椒をペーパータオルなどにはさみ、麺棒で粗く砕く
3 1に砕いた黒胡椒と酢を加えてよく混ぜ味をなじませる


「食べ方」
ごはんをよそってカレーベースをかける。
タマネギと生姜のソテーをのせる。
タマネギマリネ、素揚げしたタマネギなど添える。
好きなように混ぜながら食べる。
肉類などを加える場合は、タマネギと生姜のソテーの際に加えるのがオススメです。
カレー粉+米粉は、お好みのカレールーの素などに変えてもOKです。
マリネはサラダにも使ってね。

気軽に食べたいビーツ

ビーツは天然のオリゴ糖!
気軽に食べて、腸内環境をよくした〜い!

春まきのビーツが旬を迎えています。

葉つきのビーツが手に入ったら、できるだけ早く葉と根を切りはなし、葉は先にいただきます。
根は新聞紙などで包んで冷蔵庫の野菜室に入れておくと1ヶ月程もちます。

葉は、ほうれん草の味を濃くしたようなイメージなので、新鮮なうちに胡麻和えやナムルにしてもいいですし、おすすめは簡単ソテー。下ゆで不要です。
オリーブオイルとにんにくでペペロンチーノ風味にしてもおいしいし、クタッとしたバター炒めもいけます。

根のポピュラーな調理方法は、丸ごと柔らかくなるまで茹でて皮をむきカットする方法で、そのままサラダで食べたりスープに入れたりします。また、ホイルなどに包んでオーブンで丸ごとじっくり焼くと濃厚な甘みを楽しめます。しかし、ビーツはかたいため、大きさや調理器具にもよりますが、丸ごと茹でても焼いても1~2時間近くかかってしまいます。

今回ご紹介するのは、思い立ったらすぐできる気軽な食べ方。
& ふだん食べなれない野菜を前に、お箸がのびなやむご家族も、知らぬ間に食べている(かもしれません)。

 

「ビーツとにんじんの塩きんぴら」

〈材料〉作りやすい分量
・ビーツ 100g
・にんじん 100g
・ごま油 小さじ2
・水 小さじ1~
・塩 小さじ1/8~
・黒炒りごま 適量

〈作り方〉
1 ビーツとにんじんをそれぞれ千切りにする
2 フランパンに1とごま油と水と、塩少々(分量外)を入れ、油が野菜にからまるように混ぜて蓋をし、中火~弱火で蒸し焼きにする。途中、焦げ付きそうになったら水を少し足し、ときどき蓋を開けて混ぜながら5分ほど蒸し焼きにする
3 にんじんとビーツをつまんでみて好みの柔らかさになっていたら、蓋をとって中火~強火で水分を飛ばすように炒め上げ、好みの塩梅に調味する
4 仕上げに黒炒りごまを和える


ビーツとにんじんは同量。今回はうずまきビーツです


あれば鉄フライパンで

お好みで醤油味に仕上げてOK!
もちろん、ビーツだけを炒めてOK!
キノコやこんにゃくを加えても。
これからの時季はズッキーニやピーマンを加えて。
和風味以外にも、カレー粉を入れたり、お肉を加えたり、お好みで食べやすくアレンジしてくださいね。

他に、こんな気軽な食べ方も。


スライサーで薄ーくスライスして、しばらく乾かす。
それを少なめの油で揚げる。



塩少々ふっておつまみに。

そして、サラダの至福。

キャベツのコールスロー(見えてない)の上に、アボカド、トマト、堅豆腐、きんぴらビーツ、素揚げビーツなど冷蔵庫にあるもの全部のせ。
胡椒を効かせた自家製玉ねぎドレッシングをかけ、まぜまぜしていただきました。
とってもおいしい。今日も大満足です。

葉つきをどう食べるか問題

ときどき、畑から採れたての葉つき大根や葉つきカブをいただくという恩恵があります。



スーパーマーケットでは葉は切り落として売られているものがほとんどですが、産直市場では葉つきで売られている場合が多いくらいですね。

葉がついたままだと根の水分が蒸発し、しおれやすくなるので、手に入ったらすぐに葉を切り落とします。
根の部分は、丸ごと新聞紙などで包み、冷暗所や冷蔵庫の野菜室で保存します。
そして、葉っぱの方が、根よりも栄養があるといわれたりしますよね。
味噌汁に入れたり、ゆでて刻んで菜飯にしたり、ちりめんじゃこなどと炒めてふりかけにしたり。
あとは…どうかな。
大根の葉はゴワゴワとかたいので生で食べにくいですし、料理も限られるイメージがあるからか、やむなく使わないという話も耳にします。
わたしが産直売り場のレジで働いていたときも「葉っぱを切ってください」といわれるお客様がいらっしゃいました。

そうなんだ。
葉っぱ、いらなんだ。
とちょっぴり切なくなる瞬間。

そんなとき、はりきって食べ方をおせっかいすることもありましたが、お客様がお急ぎのご様子だといえません..。

ということで、こちらでいわせていただきましょう。

「刻み葉で冷奴」
速攻栄養満点レシピです


〈材料〉作りやすい分量
・大根の葉、カブの葉、ラディッシュの葉など 約200g(混ざってもOK)
・醤油 大さじ3
・お好みの砂糖 小さじ2
・土生姜 2片
・人参 20g(わずかです)
・炒りごま 大さじ1〜

〈作り方〉
1 葉を5㎜〜1㎝以内に刻む
2 人参と生姜をみじん切りにする
3 ボウルに1と2を入れ、醤油、砂糖、ごまを入れて混ぜ、味をなじませる
4 味を見て薄ければ調味料を足す(豆腐にかけるので濃いめがおすすめ)
5 食べる直前に豆腐にかける

味がなじんだらすぐに食べられますが、冷蔵庫へ入れて翌日でも大丈夫です。
残ったら、チャーハンの具にもおすすめ!

好みで胡麻油をかけたり、柑橘を絞ったり、少しお酢を足してもさっぱりいただけます。
辛口好みの方はお砂糖なしで練り辛子やラー油など加えてさらに辛くしても美味です。

みどりの豆

みなさま今年も豆を堪能されていますか。
5月の伊賀地方は、絹さや、スナップエンドウ、実エンドウ(エンドウ豆)、そら豆など、日々充実したグリーン豆ライフが楽しめます。
夕暮れのキッチン、豆の筋がきれいにむける快感にうっとり。
きっとわたしだけではないね。
本日は実エンドウをいただきます!
新鮮な実エンドウは、茹でて塩を少々ふるだけで美味しいおつまみになりますが、なんといっても外せないのが豆ごはん。
鮮やかな緑を生かすため、別茹でした豆を炊きたてごはんに混ぜる方法を、皆さまとられることが多いと思います。
先に豆をサヤごと茹でて、その茹で汁でごはんを炊くやり方もありますね。
紹介するのは
「実エンドウと油あげの炊きこみごはん」
緑の鮮やかさや豆の艶は見えなくなってしまいますが、味わい深く、かめばかむほどしみじみ美味しいごはんです。
作り方はいつもの炊き込みごはんと同じ要領で
味付けは
昆布出汁、好みで酒、白醤油と塩(なければ薄口醤油)で調味します。
水加減は
かためごはん派の方は、調味料もすべて含めて、いつもの白ごはんを炊くときと同程度がよいでしょう。
かためにすることでよく噛めて、豆の甘みを味わいつくせます。(写真はややかため)
やわらかめごはん派の方は、いつもの水加減+調味料にするのがよいでしょう。
豆もふっくらと炊き上がります。
あとは、お米の上に好きなだけ生の実エンドウと、刻んだ油揚げを乗せて炊き上げます(混ぜません)。
鍋炊きの方は、おこげも楽しめますね!
最後に、美味しい炊きこみごはんを作るプラスαをご紹介。
米3合に対して、小さじ1ほどの油を入れて炊くんです。併せる具にもよりますが、ジューシーな炊き込みごはんが食べたいときは、大さじ1ほど入れてもいいです。
油の種類は太白胡麻油など、香りが弱いものをオススメします。
他にも緑の豆料理をいろいろご紹介しています。
ぜひご参考になさってくださいね!
まだもう少しの間、ご一緒に健やかな豆ライフを楽しみましょう!

レタスは包丁で切っていい

こんにちは
いま伊賀地方はレタスやサラダ水菜など
「サラダを食べるほかあるまい!」
と私が叫びたくなるみずみずしいグリーンが旬を迎えています。
産直売り場がお近くにある方はちょっとのぞいてみてはいかがでしょう。
そこにはレタスが勢ぞろい。
あなた様のご来店をいまかいまかと待ちわびている様子が私の目に浮かびます。

グリーンリーフ、サニーレタス、フリルレタスにロメインレタス。
ロメインレタスはコスレタスとも言います。
サラダ菜や、お肉を巻いて食べるサンチュもありますよ。

レタスをおいしく食べるコツは、なんといっても手でちぎることだとご存知の方は多いでしょう。
「金物を嫌う」と耳にされたことがありますよね?
たしかに、刃物で切ると切り口が早く赤茶けてしまいそうなイメージがあります。
しかし、皆さま

レタスは包丁で切ってよいのですよーーー!

なぜ、刃物で切らない方がよいと言われていたかというと
昔の包丁はハガネ(鋼)を使っていたからだと思うんです。
鋼は錆びます。だから包丁は研いで使うものですね。そして、研いだ経験をお持ちの方は覚えていらっしゃるかもしれませんが、美しく研がれた包丁から特有の金属臭がするんですね〜。サビ臭も金属臭も繊細なレタスの風味を損なうからと、こういう理由だったんだと思います。
和食のプロの方やご家庭でも包丁に凝っていらっしゃる方は別として、いま私たちの家庭で使っている包丁のほとんどはステンレス製。
ステンレスの包丁からは、金属臭がレタスに移ることはありません。
そして、手でちぎるのは簡単なようでいて難しい。
レタスの繊細な葉が、くたっと傷ついているのを見て見ぬふりしたことはありませんか。
葉っぱを一口で食べるのに適した大きさが3㎝前後だとして、わずか3㎝前後の大きさに手で優しくちぎるって、わりと難しいことなんです。
強い圧力をかけずにちぎるには、6㎝前後がベストでしょう。でもこれだと大きく食べずらい。
どうしたものか。
ということで、包丁で切るんです。
切るかぎりは、スパッ、スパッと気持ちよくいきたい。
遠慮しながらゆるゆるやってると、断面がいたぶられた後のようになっちゃうかも。ひえっ

では、さっそく包丁で切りましょう。

「千切りレタスと水菜のサラダ・ヴィネグレット」


〈材料〉作りやすい分量
・レタス(どんなレタスでもOK)、水菜 食べたいだけ

☆ヴィネグレット(←フレンチドレッシングのこと)
・オリーブオイル 大さじ3
・ホワイトバルサミコ酢(またはワインビネガー)、または好みの酢 大さじ1
・塩 小さじ1/2
・甜菜糖 または 好みの甘味 小さじ1
・黒胡椒 小さじ1/4

〈作り方〉
1 レタスと水菜は洗って水に浸ける(10分以内)
2 ヴィネグレットの材料をすべてよく混ぜ合わせておく
3 1をザルなどにあげて水気を切り、さらに布やペーパータオルなどでしっかりと水気をふく
4 レタスを5㎜程度の千切りに、水菜を3㎝長さに切る
5 食べる直前に2と4をを混ぜ合わせる

このサラダを、トーストした食パンに辛子マヨネーズをぬって挟んだり(お好みでハム、ベーコンなどプラス)、ぶっかけ素麺のトッピングにしたり(お好みで、すりごま、海苔、おろし生姜などプラス)アレンジも楽しんでくださいね!

葉と茎を分けて食べる

毎年同じことを言うようですが、5月は本当に過ごしやすいですね。
夏かと思う暑い日もあるけれど、早朝はまだ少し肌寒く、夕方になれば涼しい風が吹いてくる。
最近は、朝早く、庭の草取りをするのが日課です。
うちの庭のことを「草庭」と呼んでいます。
雑草を全部刈り取ってしまわずに、美しいと感じるままに、部分的に残しておくんです。
「造形的雑草群」
これは元々母がやっていたやり方を私が真似しているものです。
この時季は、あらゆる雑草が小さく可憐な花を咲かせ続けてくれていて、それらをきれいさっぱり刈り取ってしまうのは趣味でない。
次々と芽吹いていく種々の生命の旺盛さに圧倒されず、立ち枯れていく姿を観察するのも面白い。
草と遊んでいる、そんな優雅な気分が味わえる「草庭」です。
つい熱中してしまうので、この遊びは8時頃までと決めています。

続いては青菜レシピ。

今回は「葉と茎を分けてお料理する」やり方を紹介します。

「春菊」を例にして、「チヂミ」と、「サラダのようなナムル」を作りますね。
春菊は胡麻油ととてもよく合います。
1束(1袋)の春菊で2品できるお得感。

「グルテンフリー☆春菊と納豆のチヂミ」

春菊の茎の部分を使います。
そのまま食べてもいいですし、お好みで辛子醤油やポン酢を添えてください。
納豆のネバネバで生地がまとまり、粉少なめで作れます。

〈材料〉作りやすい分量
・春菊の茎の部分(1袋分)多少、葉が入ってもOK!
・納豆 1パック
・炒りごま(何色でも) 大さじ1
・米粉 大さじ3
・水 小さじ2
・塩 小さじ1/3〜
・韓国唐辛子粉(または一味唐辛子) ひとつまみ〜
・炒りごま(何色でも) 大さじ1

・焼くとき用の胡麻油 適量

〈作り方〉
1 春菊の茎の部分(葉が入っても大丈夫です)を1㎝程度に刻む

2 1と胡麻油以外の材料を全てボウルに入れて混ぜる
3 フライパンに胡麻油を熱し、2をスプーンなどですくって落とし、中火〜弱火で、片面に焼き色が付いたら裏返してヘラなどで軽く押さえつけ、両面を色よく焼く


「春菊のふわふわナムル」

春菊の葉の部分だけを使います。
切干大根を入れてカルシウムアップ。
乾物を戻さず作れるところが好き。
工程3まで作っておき、最後は食べる直前に仕上げます。

〈材料〉作りやすい分量
・春菊の葉の部分(1袋分)
・切干大根(細切りタイプ) 10g
・甜菜糖または好みの砂糖 小さじ1
・炒りごま(何色でも) 大さじ1
・太白胡麻油 大さじ1

・醤油またはポン酢適量

〈作り方〉
1 切干大根を戻さずボウルの底に入れる

2 春菊の葉を千切り、洗って水気を切らずに1の切干大根の上に乗せ、砂糖をふりかけ(揉まない)10分以上置く
3 春菊が汗をかき、切干大根が柔らかくなったら、胡麻油で全体を優しく和え、炒りごまを加える
4 食べる直前に、好みで醤油やポン酢をかけて味を整える


どちらもとてもシンプルなレシピ。
野菜には個体差があります。
その時々で、ご自身がよいと思うように調味料を加減してくださいね。

 

青菜の季節到来

皆さま
大変ご無沙汰しております。

家庭の事情により、昨年12月より料理教室を休んでおりました。
ちょうど半年になります。

その間、お問い合わせくださった皆さま
変わらず気にかけてくださった皆さま

あらためまして

心より

ありがとうございます。

季節は巡っていて

伊賀有機農産から毎週届けてもらっている野菜はいま
小松菜、春菊、チンゲン菜にホウレン草、リーフレタスにサラダ菜と、緑一色です。


ちょうほう菜

緑信者のわたしは小躍りするこの季節。
ですが、わ〜また菜っ葉ばっかりどーするねんという方もいらっしゃるそうです。
(これを読んでくださってる方はそんなことないですね)

というわけでリクエストもいただき
野菜料理案内をこちらで再開しようと思います。

過去に紹介した野菜料理レシピはこちらのページをご覧ください。
http://hananoutena-cooking-recipes.com

はなのうてなで紹介しているレシピは、基本的に、植物性食材で作っています。
出汁も含めて、お肉やお魚は混ぜていません。
このレシピを下敷きに、お好みで、自由に変更したり足してくださればよいと思っています。

なぜ、野菜だけで料理するかというと、我が家は、菜食人と、何でもOKな人が同居しているからです。
たとえば「野菜炒め」
野菜炒めといいますが、一般的には少しお肉などが旨味として入っている場合が多く
そうなると菜食人には食べづらい。
毎度一片のお肉を避けて食べるのは心苦しい。
なので、野菜炒めは野菜だけ(豆類は含む)で作ります。
お肉も一緒に食べたい家族には、別途、焼いたお肉をガッツリ添えます。
すると、肉好きな人も笑います。
むしろ、ちょっと特別感を味わってもらえてるかな。
知らんけど。

「野菜は野菜だけで料理」を長年続けていると、野菜はお肉の添え物だと思っていたうちの人でさえ
「野菜には野菜の味わいがある」とだんだん洗脳、いや気づいてくれたようです。

譲らず譲る?
譲って譲らない?
我が家の平和的食卓風景かな。


「青菜のオイル蒸し」

青菜全般はもちろん、様々な野菜をこの調理方法で美味しくいただけます。
2〜3種類の青菜をミックスしてもいいです。
そのまま食べたり、サラダに混ぜたり、好みで柑橘を絞ったり。
ポン酢や出汁醤油をたらしても、汁まで美味しい。

〈材料〉作りやすい分量
・小松菜、チンゲン菜、カブの葉など、青菜なら何でも200g以上
・胡麻油またはオリーブ油または好みの油 大さじ1〜

・塩 小さじ1/8〜
・水 大さじ1〜

〈作り方〉
1 青菜は洗って食べやすい大きさに切る

2 フライパンに1を入れ、油を入れて野菜に絡め、塩と水をふりかけて、蓋をする
3 中火から弱火で、野菜が好みのかたさになるまでじっくり(または素早く)蒸して器に取る


写真はチンゲン菜

次回はもう少しお料理らしきものをご案内したいです。 

ティラミスレッスンのお知らせ!

【Neoベジタリアン新作レシピ☆ヴィーガンケーキクラス】

2019年11月23日(土・祝) Neoベジ流 ティラミス&ベジタブルランチ
2019年11月28日(木)   Neoベジ流 ティラミス&ベジタブルランチ 満席・キャンセル待ち受付中

Neoベジタリアン・ティラミスレッスンの日程が決まりました。
ご応募よろしくお願いします。

「ヴィーガン仕様のティラミスとは???」
「誰が食べてもきっと元気が出るスイーツだよ!!!」

 

私は昔から、世界は、ベジタリアン志向へ進んでいくと信じていました。
直感的なものです。

野菜と果物が大好きで、お肉とお魚を食べられなかった子どもは、小学校に上がり、菜食者であることは、家の外ではあまり歓迎されないと知りました。
大きくなるには牛乳を飲み、お肉もお魚もたくさん食べなきゃいけない。
その頃はまだ、ここまで飽食の時代ではありませんでした。
給食を食べ切るまで帰れなかったこともあり、咀嚼できない食べ物を口に入れては、
食べられないものを食べなくてはいけない辛さを、辛いと言ってはいけない空気と一緒に、ゴクリと飲み込む不届き者の烙印を自分自身に押して過ごしていました。

それでも私は、社会が成熟していくならば
「ベジタリアン食」「ヴィーガン食」などは
いずれ限られた特別な食事ではなくなり、ひとつの選択肢になる、という確信がありました。

それは、この世界の様々な状況にある人が、共に幸せに食卓を囲める食のかたちだと思うからです。
それは、地球に比較的負荷をかけない食の在り方のように思うからです。
そして、緑の葉っぱや紅い林檎に、いのちを繋いでいく光を何より感じるからです。

植物性の食事を基本に置き、あとはお互いの選択を尊重し合えば、それって、誰もがハッピーじゃないか!!!

私がその想いを体現するNeoベジタリアンと出会えたのは必然で
「誰もが共に楽しい食事ができる」在り方をシェアしていくことは
私を通したいのちの肯定であり、祈りの活動です。

海外旅行をしていると、ある程度のレストランやカフェには、ベジタリアンやヴィーガン向けメニューが置いてあり嬉しくなります。
メニューに載っていなくても、リクエストすれば快く応えてもらえ、すんなり多様性を受け入れてもらえるという体験には、胃袋どころか全身全霊が満たされる思いです。
そして今、日本の外食産業は、外国人観光客が急増する2020年を目前に、ベジタリアン対応を急ピッチで求められているのをご存知でしょうか。
Neoベジタリアン®︎ 創始者東川恵里子先生も企業様からのレシピ監修依頼をたくさん引き受けていらっしゃって、ティラミスもそのひとつでした。

今回お伝えするレシピは、京都の超有名ヴィーガンカフェで採用されたレシピをアレンジされたものです。
Neoベジタリアン上級指導者のみがお伝えできる夢のヴィーガンティラミス。
その魅力を余すところなくお伝えします。

皆さま、どうぞお楽しみください。

ちなみに、イタリアのお菓子ティラミスとは「私を元気付けて」という夜のお菓子なんだって。
うふふ❤️いいね!だね。

それでは、レッスン内容の紹介です!
Neoベジタリアン流 ティラミスレッスンの講師は
上級認定指導士・杉平 舞 (Mai Sugihira) 先生


【Neoベジタリアン新作レシピ☆ヴィーガンケーキクラス】
11月23日(土・祝) Neoベジ流 ティラミス&ベジタブルランチ 10時〜14時頃
11月28日(木)   Neoベジ流 ティラミス&ベジタブルランチ 10時〜14時頃 満席・キャンセル待ち受付中

杉平舞先生の丁寧なデモンストレーションによるクラスです。

一部、比較的珍しい材料を使います。
帰宅してすぐにお作りいただけますよう、お持ち帰り材料を部分的に用意しております。

もちろん、はなのうてなベジタブルランチもお楽しみに!

予定レッスンメニュー
・Neoベジ流 ティラミス(Neoベジタリアンレシピ)
・Spicy! グレーズドナッツ(Neoベジタリアンレシピ)
・アールグレイ香る ビーツ&アップルコンポート(sugihiramaiオリジナルレシピ)

ご試食
・Neoベジ流 ティラミス
・Neoベジ流 ティラミス 抹茶風味
・Spicy! グレーズドナッツ
・アールグレイ香る ビーツ&アップルコンポート
・お飲み物

・はなのうてな特製ベジタブルランチ

!ご注意!
ケーキには、コーヒーと抹茶を使用しており、カフェインが含まれております

参加費: 8,000円(当日ご用意ください)
持ち物:筆記用具、エプロン、手拭きタオル
会場 はなのうてな (駐車場有ります)
http://hananoutena.com/?page_id=1949

お申し込み・お問い合わせはこちらからお願いします。
http://hananoutena.com/?page_id=12

キャンセルポリシーはこちらをご覧ください。
http://hananoutena.com/?page_id=3116


杉平舞先生・プロフィール】sugihiramai

奈良県の短期大学で2年間栄養学を学ぶ。
栄養士として1年就任後、三重県へ戻る。
食から離れて仕事をするが、食べること、生きることを考え改める機会があり、再び食に興味をもつ。
Neoベジタリアン®上級認定指導士
(現在、Neoベジタリアン®エキスパート講座受講中)